ピクニック&BBQにキャンプ、フェスなどアウトドアのイベントが増えてきますね。
しかーし!暑い季節は食中毒の原因となる菌の活動が活発になります!油断していると楽しいイベントがつらい思い出になってしまうことにもなりかねません。暑い時期は熱中症や蚊などに気を取られがちですが食中毒にも気を付けましょう。猛暑といわれる今年は例年にも増して食中毒のリスクが高いといえるでしょう。
暑い季節の外での食事を安全に、美味しく楽しめるように事前の準備はしっかり、正しい知識を身につけましょう。
食中毒の原因は?
原因1 細菌
細菌は温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べることにより食中毒を引き起こします
原因2 ウイルス
ウイルスは、細菌のように食べ物の中では増殖しませんが、食べ物を通じて体内に入ると、人の腸管内で増殖し、食中毒を引き起こします
ウイルスが原因の食中毒は冬場に多く発生しますが、それに対し細菌が原因となる食中毒は夏場(6月~8月)に多く発生しています。
細菌の代表的なものを知っておきましょう
腸管出血性大腸菌
食肉などに付着し、肉を生で食べたり、加熱不十分な肉を食べたりすることによって食中毒を発症します。乳幼児や高齢者などは重症化することもあるので注意が必要です。
カンピロバクター
牛や豚、鶏、猫や犬などの腸の中にいる細菌です。この細菌が付着した肉を、生で食べたり、加熱不十分で食べたりすることによって、食中毒を発症します。また、吐き気や腹痛、水のような下痢が主な症状で、初期症状では、発熱や頭痛、筋肉痛、倦怠感などがみられます。
サルモネラ属菌
牛や豚、鶏、猫や犬などの腸の中にいる細菌です。牛・豚・鶏などの食肉、卵などが主な原因食品です。菌が付着した食べ物を食べてから半日~2日後ぐらいで、激しい胃腸炎、吐き気、おう吐、腹痛、下痢などの症状が現れます。
黄色ブドウ球菌
黄色ブドウ球菌は常在する細菌で傷口やニキビ、鼻などに生息しています。人間の体に普通にいる細菌ですね。黄色ブドウ球菌が作り出す耐熱性の毒素により食中毒を引き起こしますが、加熱しても無毒化されないというのが厄介なところです。
それ危険かも。BBQでやりがちな危険な行為と予防法は?
・調理前の肉を出しっぱなしにする
食材が温まると細菌が増殖します。特に人間の体温に近い30~40度では急激に増殖していきます。細菌を増やさないことが食中毒予防の基本です。食材は調理直前までクーラーボックスに入れて冷やしておくことが重要です。保冷力のないクーラーボックスや適当な詰め方などは食材を冷やせないのでよく考えて。
・トングや箸を使いまわす/食材がくっついている
生肉を扱う時と焼きあがった肉を取り分けるときはトングや箸を使い分けるようにしましょう。生肉から他に細菌が移る可能性があります。また生で食べる野菜などと生肉はくっついたりしないように完全に分けて離しておく、トングや箸だけでなく包丁やまな板を使う場合も使い分けましょう。生肉を触った手も危険ですから触ってしまった場合はきちんと洗いましょう。
・生焼けのまま食す
炭などの強い火で焼くとすぐに食べられそうな見た目になります。でもよく焼けているか確認する人は少ないようですね。60度を超えて1分以上加熱すればほぼ細菌はいなくなるのですがいちいち気にしてられないという方も多いでしょうし、ましてや温度計で計ることもしませんよね。とりあえず中心が白くなるまで加熱されていれば60度以上になっています。特にハンバーグやタレ漬けの肉などは細菌が中心部まで入り込んでいるかもしれないのでしっかり火が通ったか確認して食べましょう。塊肉だったら大丈夫と思っている方も多いようですが仮に生食用の肉であっても塊の表面から1センチ以上の部分までを60度で2分以上加熱したほうが安心です(厚生労働省の規格基準より)
・そのおにぎりは大丈夫?
BBQやピクニックにはおにぎり!サンドウィッチ!というご家庭も多いでしょう。でも素手で握ったりしちゃダメですよ。黄色ブドウ球菌は手に傷があったりすると菌が付着するリスクが高まります。傷がなくても顔を触ったりした手でも危険なのでラップやビニール袋、手袋を使いましょう。
・BBQの目玉にジビエ!って大丈夫?
最近は様々な食材が手に入るようになり、シカやイノシシなどのジビエも注目されるようになってきました。珍しい食材でみんなをびっくりさせよう!と企画しても後でお腹が痛くてみんながびっくり!なんてことにならないように気を付けましょう。ジビエはE型肝炎ウイルスや寄生虫により肉の内部まで汚染されている可能性があるので、中心部まで十分に加熱して食べましょう。
まとめ 食中毒予防の3原則
つけない
清潔にし、箸やトングを使い分け、素手で調理しない、食品は分けて保管
増やさない
調理直前までしっかり保冷する
やっつける
肉などはきちんと中心まで火を通す
以上の基本的なことをやっていれば食中毒のリスクはかなり軽減できます。普段ご家庭でやっていることと変わらないと思います。しっかり予防してステキな夏の思い出を作りましょう!
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