さんまは目黒にかぎるってなんで?
これは落語「目黒のさんま」の台詞です。
目黒といえば今の時期「さんま」を思い浮かべる方もいらっしゃいませんか?
なぜ海に面していない目黒でさんまなのでしょう。
江戸時代、目黒は鷹狩場でした。
将軍様が鷹狩の際に立ち寄った茶屋でさんまを食べることになりました。
普段手の込んだ料理しか口にすることのなかった将軍様にとって焼いただけの素朴な料理、 でも脂ののった旬のさんまは衝撃的な美味しさでした。
お城に帰った将軍様は目黒で食べたさんまの味が忘れられず、家来にさんまを出すように命じます。
家来が銚子から飛脚でさんまを取り寄せます。
でも料理方は庶民の食べるさんまの調理法が分かりません。
さんまの脂と骨を抜き、食べやすいように蒸してお出しします。
将軍様はびっくりして
「これをなんと申す」
「は、さんまでございます」
「さんまとな、してどこでとれたものじゃ」
「は、銚子沖にございます」
「なに銚子とな。銚子はいかん。さんまは目黒に限る」
こういったお話から「目黒のさんま」が有名になったようです。
今も茶屋があった場所は「茶屋坂」と呼ばれ、目黒区鷹番という鷹狩にちなんだ地名も残っています。
目黒 さんま祭り
2015年の「目黒のさんま祭り」は
日時:9月6日 午前10時〜午後2時
会場:JR・地下鉄目黒駅東口「目黒駅前商店街(品川区上大崎2〜3丁目)」
入場料などは特になく、さんまも無料で振る舞われます。
またさんま寄席や大道芸も開催され、さんまを食べるだけでなく色々と楽しめるお祭りです。
Latest posts by kila (see all)
- 茶道ってなんだ? - 2023年2月28日
- アウトドアに持っていきたい防水カメラ2017 - 2017年7月1日
- 代々木公園ピクニック·北参道からテイクアウト - 2017年6月28日